まずは石賀院長をはじめ医師、看護師、メディカルアシスタント、スタッフの皆様にはたいへん親切にしていただき本当にありがとうございました。1ヶ月という短い期間でしたが、非常にたくさんのことを学ぶことができました。
研修初日にクリニックを訪ねさせていただいたときには、在宅医療とは何か全く分からない状態でした。もちろん、学生時代の授業などで言葉として概念や、制度自体は知っていましたが、実際にどのように診療が行われているのかイメージができていませんでした。実際に毎日の訪問診療、往診に一緒に付いて行かせていただくと、在宅でできることの多さに驚きました。外来診療を家でも行うくらいに考えていたのが、実際には輸液や薬剤投与、人工呼吸器の使用など、入院しないとできないと思い込んでいたことが、日々在宅の現場で実践されていることを目の当たりにしました。
反対に、私を含め、総合病院で働く医師が、在宅でどこまでできて、どこから入院加療が必要かを知らないことが問題だと感じました。どういったことが家で可能か知ることで、患者様にも在宅医療を提案でき、もっと家でご家族と過ごせる時間を増やせる人がいると思います。普段は家で診て、必要な時に急性期医療を受けるという体制がよりスムーズになれば良いと思います。
また、在宅医療の魅力として、患者様、そのご家族の人生そのものに関わっていくことができると感じました。普段、急性期病院で診療を行っているとどうしても疾患や治療そのものに視点がいってしまいますが、1ヶ月の研修を通じて疾患がどのようにご本人やご家族の人生に関わり、医療として何ができるのか、を考えることの楽しさややりがいを改めて実感しました。
みなさん最期は家で過ごしたいけど、家族に迷惑をかけたくないという、相反する思いを抱えています。もちろん大変なことはいくつもありますが、ご家族にとってもその時間はとても価値のあるものだといろいろなお宅に伺い感じました。「家で死にたいけど、家族も仕事があるでな・・・。」という患者さんの言葉に、ある訪問看護師さんが「お父さん、家族さんたちに親孝行させてあげてよ。」と言ったことがとても印象的でした。家で過ごすことの葛藤に対して、少しだけ後押しをしてあげ、ご本人、ご家族が安心して過ごせるようにプロフェッショナルとしてサポートしていく姿に感銘を受けました。
短い期間ではありましたが、大変貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。研修を通じて、患者様の人生そのものを見つめることの大切さを改めて学ぶことができました。この経験を糧に医療者として日々精進していきたいと思います。










